外用ステロイド離脱症候群:修正デルファイ法を用いた診断基準の策定。
DOI:10.1093/bjd/ljaf518
アブストラクト
背景:局所ステロイド離脱症候群(TSW)は、局所コルチコステロイド(TCS)の中止後に生じる有害事象であり、患者や皮膚科医の間で関心が高まっている。明確な診断基準が確立されておらず、病態機序に関する知見も限られているため、診断および今後の研究は困難を極めている。
目的:TSWの徴候、症状、組織像をまとめた徹底的な文献レビューに基づき、デルファイ法を用いたコンセンサスアプローチにより、成人および小児集団に適用可能な紅斑性・浮腫性亜型のTSWに対する予備的な診断基準を提案すること。
方法:小児および成人におけるTSWの疑い例に対する診断・治療の経験豊富な臨床医11名が、3回にわたる修正デルファイ法に参加した。2回の調査を実施し、項目は5段階のリッカート尺度を用いて順位付けされた。いずれかの特徴が重要であるとみなされるための事前定義された合意閾値として75%以上が設定された。第3回ではライブビデオ会議が行われ、パネルは必須の診断基準について合意に達した。
結果:パネルは、患者の病歴、徴候、症状に及ぶ18の重要な診断項目を特定した。これには、TCS(トピカルコルチコステロイド)使用量の漸増歴、基礎疾患とは異なる形態および分布、局所的または全身性の自発性神経障害性疼痛、および皮膚の激しい灼熱感などが含まれる。
結論:TSWを重度のアトピー性皮膚炎などの疾患と鑑別することは依然として困難である。TSWに共通する徴候や症状を強調することで、医療従事者間の議論を促進し、信頼性の高い診断ツールの開発に向けた進展を図ることを目指す。本論文に付随する著者による解説動画がオンラインで公開されている。
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