小児の中等度から重度のアトピー性皮膚炎における外用療法の長期的な有効性と安全性(ROAD試験)。
DOI:10.1016/j.alit.2025.11.005
アブストラクト
背景:アトピー性皮膚炎(AD)に対する外用療法の長期的な有効性および安全性に関するデータは、依然として限られている。
方法:本前向きコホート研究には、2020年12月から2022年9月の間に国立成育医療研究センターアレルギーセンターに初診したすべてのAD患児が対象となった。参加者は登録時、6ヶ月後、12ヶ月後に評価を受け、さらにアンケートを通じて経過観察が行われた。 本研究では、湿疹面積・重症度指数(EASI)スコアが7.1以上であり、かつ両フォローアップ時点においてEASIデータが完全な患者を対象に解析を行った。主要評価項目は、12ヶ月時点でベースラインからEASIが75%以上改善した患者の割合(EASI-75)とした。副次評価項目には、その他の臨床的評価項目、QOLスコア、ならびに皮膚および眼の合併症が含まれた。
結果:登録された763名の小児のうち、107名がEASI 7.1以上であり、77名(72.0%)が追跡調査データを完全に有していた。登録時の中央値年齢は57.0ヶ月[四分位範囲:13.0~141.0]であり、58.4%が男性であった。 53例が中等度(7.1≤EASI≤21.0)のアトピー性皮膚炎(AD)であり、24例が重度から極重度(21.1≤EASI)のADであった。研究期間中に全身療法を必要とした小児は2例(2.6%)のみであった。 EASIスコアの中央値は、ベースライン時の14.8から6ヶ月および12ヶ月時点で0.8へと有意に改善した(P < 0.001)。EASI-75は、6ヶ月時点で80.5%、12ヶ月時点で85.7%で達成された。 POEM、そう痒症および睡眠障害のNRS、QOLスコアを含むその他の臨床エンドポイントも改善した。新たな皮膚合併症は稀であり、眼科的合併症は認められなかった。
結論:中等度以上の重症度を有する小児アトピー性皮膚炎の症例のほとんどは、外用療法のみで効果的かつ安全にコントロールできる。
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