学校を基盤としたHPVワクチン接種率向上介入のプロセス評価:フランスPrevHPVクラスター無作為化比較試験に組み込まれた混合研究法による研究
DOI:10.1016/j.vaccine.2025.128122
アブストラクト
背景:ヒトパピローマウイルスワクチン接種率(HPV VC)は多くの国で依然として不十分である。フランス当局はPrevHPV研究プログラムを開始し、これには「学校内ワクチン接種」介入の効果を評価するためのクラスター無作為化比較試験(cRCT)が含まれていた。 本試験において、我々は本介入のプロセス評価を実施し、特に(i)実施状況、(ii)影響メカニズム、(iii)実施に影響を与える文脈的要因(促進要因/阻害要因)を分析した。
方法:PrevHPV cRCTに組み込まれた混合研究法(2021年4月~2022年4月)を実施。「学校内ワクチン接種」とは、移動ワクチン接種チーム(MVT)が学校施設内で実施するワクチン接種日を指し、対象となる未接種の11歳以上の思春期の子どもに無料でHPVワクチンを接種した。 定量的データは活動報告書および思春期対象者・学校職員の自己記入式質問票により収集。定性的データは学校職員・MVT対象の6つのフォーカスグループから収集し、テーマ分析法で解析した。結果:「学校内接種」実施群に無作為割付された31校(14,772名)のうち、12校(39%)が脱落。 参加校における実施状況の分析では、有効な同意書を提出した青少年は17%であり、そのうち89%が接種を開始した。MVTsは複数の学校職員(例:学校看護師、教育補助員)の支援を受け、接種日の実施において中心的な役割を果たした。影響メカニズムに関しては、青少年と学校職員の双方で接種日への満足度が高かった。本介入は青少年において肯定的および否定的な集団効果の両方を生み出した。 実施を促進した文脈的要因には、予防接種対象青少年のリスト作成、学校職員の確保と意欲が含まれた。主な障壁は同意書管理と健康記録の欠落に関連していた。結論:学校内予防接種実施に関する提言を策定した。これは2023年に全国規模で拡大されたフランスの学校HPVワクチン接種キャンペーンに特に有用である可能性がある。また、法制度の改正を含むマクロレベルでの改善戦略の可能性についても議論した。
試験登録:Clinicaltrials.gov, NCT04945655. 2021年6月30日登録, https://clinicaltrials.gov/study/NCT04945655.
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