カナダ全土におけるレベルIII新生児集中治療室におけるワクチン接種方針、実施方法、および手順:環境調査
DOI:10.1016/j.vaccine.2026.128261
アブストラクト
目的: 早産、低出生体重、重篤な疾患は、新生児集中治療室(NICU)への入院を必要とすることが多い。入院は有益である一方、地域社会における通常の予防接種プロセスを中断させる可能性がある。予定された予防接種への潜在的な支障を軽減するため、NICU入院は予防接種を適時に実施する機会となり得る。 こうした実践の頻度や性質はカナダ国内で差異があることが知られている。本研究は、カナダのレベルIII NICUにおけるワクチン接種方針・実践・手順を明らかにすることを目的とした。
方法:2023年5月から10月にかけて、レベルIII NICUのワクチン方針・実践・手順を特定するため、カナダ全土を対象とした環境調査を実施した。データ収集にはインターネット検索とNICU専門家(看護師、医師など)へのメールによる相談を含んだ。情報を統合し、カナダ全土におけるワクチン接種実践の共通点と相違点を特定した。
結果:連絡を取った32施設中21のレベルIII NICUが回答し、全回答施設(21/21)が入院乳児に対し選択された定期予防接種および呼吸器合胞体ウイルス(RSV)予防投与を提供していることを確認した。NICU看護師(21/21)が主なワクチン提供者であり、1州の病院では公衆衛生看護師(3/21)による投与を補完していた。 退院前にロタウイルスワクチンを接種していると報告したのは21施設中8施設のみであった。結論:カナダ全土において、調査対象のレベルIII NICUは全て何らかの定期予防接種を実施しており、入院中のワクチン接種率向上に向けた取り組みが示された。提供される具体的なワクチン(例:ロタウイルスワクチン)には差異が認められた。こうした差異が存在する場所と理由を理解することは、全国的なエビデンスに基づくNICUワクチン接種プログラムの構築と強化に不可欠である。
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