脊髄性筋萎縮症に対する高用量ヌシネルセンの第3相無作為化試験。
DOI:10.1038/s41591-025-04193-6
アブストラクト
脊髄性筋萎縮症(SMA)において、ヌシネルセンやその他の疾患修飾療法には顕著な効果が認められるものの、患者には依然として疾患の臨床症状が現れることがある。そこで本研究では、高用量ヌシネルセンが神経変性を急速に遅らせ、患者の転帰を改善する可能性について評価を行った。 世界規模で実施された3部構成の第II/III相DEVOTE試験では、SMA患者を対象に高用量ヌシネルセン(導入用量50mg、維持用量28mg)の有効性と安全性を評価した。パートBでは、未治療の患者(n=75)を2:1の比率で50/28mg群または12/12mg群に無作為に割り付けた。 補助的な非盲検コホート(パートC)では、ヌシネルセンの投与経験がある患者(12/12mgを1年以上投与)が登録された。 主要評価項目(パートBの乳児発症群)は、50/28 mg群と、偽薬投与を受けたマッチングされたENDEAR試験参加者(n = 20)との比較における、フィラデルフィア小児病院神経筋疾患乳児検査(CHOP-INTEND)総スコアの6ヶ月間の変化であった。DEVOTE試験は主要評価項目を達成した: 183日目に、ヌシネルセン50/28 mgを投与された群ではCHOP-INTEND総スコアが有意に改善(+15.1点)したのに対し、偽薬投与を受けたマッチングされたENDEAR参加者群では悪化(-11.1点)した(差:26.19(95%信頼区間=20.7~31.74)); 統計解析には結合順位検定を用い、順位差は26.06(95%信頼区間 = 17.9~34.2;P < 0.0001)であった。50/28 mgヌシネルセンの安全性プロファイルは、12/12 mgレジメンと同様であった。 これらのデータは、高用量のヌシネルセンがSMA患者に有益であり、一般的に良好な忍容性を示す安全性を有することを裏付けている。ClinicalTrials.gov登録番号:https://clinicaltrials.gov/study/NCT04089566。EudraCT番号:2019-002663-10。
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