キルギスにおける百日咳の疫学的特徴に関する10年間の分析
DOI:10.26719/2025.31.12.706
アブストラクト
背景:百日咳はワクチンで予防可能であるにもかかわらず、キルギスを含む世界的にその発生率が増加している。目的:キルギス・ビシュケクにおける小児の百日咳の疫学的特徴を調査すること。
方法:2014年2月から2024年2月にかけて、キルギス共和国ビシュケク市共和臨床感染症病院に入院した、臨床的に百日咳と診断された0~14歳の小児802例に関するデータを収集・分析した。
結果:呼吸器検体のポリメラーゼ連鎖反応検査により、全例が百日咳菌陽性と確認された。パラ百日咳菌陽性例は認められなかった。10年間の百日咳発生率には明確な周期パターンが観察され、2018年に顕著なピークを示した。 2021年から2023年にかけて、症例の大半(60.0%)は1歳未満の乳児に発生した。小児のうち58.7%は未接種であり、41.3%はジフテリア・破傷風・ポリオ混合ワクチンの接種が不完全であった。貧血や低酸素症などの合併症を有する乳児では重症例が頻発した。
結論:ビシュケクにおける小児の百日咳発生率は増加傾向にある。したがって、公衆の意識啓発・教育、小児予防接種、妊婦ワクチン接種を含む予防策の強化、ならびに感染抑制のための検出・診断・隔離体制の強化が必要である。
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