サウジアラビア・ラビグの学校におけるHPVワクチンに関する保護者の知識と受容度
DOI:10.5334/aogh.4866
アブストラクト
背景:ヒトパピローマウイルス(HPV)は子宮頸がんに関連する一般的な性感染症である。2008年以降、サウジアラビアではHPVワクチンが利用可能となり、2022年には接種率向上とHPV関連疾患の減少を目的とした全国的な学校接種プログラムが開始された。目的:本研究は、サウジアラビア・ラビグにおける学校接種キャンペーン期間中の保護者によるHPVワクチンに関する知識と受容度を評価した。 また、人口統計学的要因、保護者の知識、ワクチン受容度との関連性を検討した。方法:横断研究として、2022/2023、2023/2024、2024/2025年度のラビグ中等学校女子生徒の保護者261名を対象とした。 データはHPVワクチンに関する知識、受容度、影響要因を評価するオンライン質問票で収集した。カイ二乗検定を用いて分析した。結果:ワクチン受容度は保護者の学歴とともに増加し、初等・中等教育修了者では46.7%、高等教育修了者では89.3%であった(P=0.007)。また世帯収入とともに増加し、収入<5000SRでは45.2%、収入≥10,000SRでは77.7%であった(P=0.002)。医療従事者からの情報取得では受容度が90.4%と高く、情報源が医療従事者である場合に受容度は高かった。 5000サウジアラビアリヤル未満)で45.2%、10,000サウジアラビアリヤル以上で77.7%(P = 0.002)。情報源が医療従事者(90.4%)またはインターネット(80.4%)の場合、親族やソーシャルメディア(47%)と比較して受容度が高く(P < 0.001)。 知識スコアが80%以上の回答者はワクチン受諾傾向が強かった(84.2%対67.3%、P=0.04)。保健省(MOH)や医師の推奨が接種の主要な動機となった。ワクチン安全性への懸念が拒否の主因(48.1%)であった。 非受諾親の59.5%は「効果と安全性に関する追加情報があれば受諾する」と回答した一方、22.8%は依然として接種を望まなかった。結論:親の知識、教育水準、収入はHPVワクチン受諾に有意に影響した。医療専門家やインターネットから情報を得た親ほど娘に接種させる傾向が強かった。医師や保健省など信頼できる情報源によるワクチン効果と安全性の啓発活動が不可欠である。
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