フランスにおけるHPVワクチンの接種状況と関連要因:2007年から2023年までの全国調査
DOI:10.1016/j.vaccine.2026.128308
アブストラクト
背景:フランスではHPVワクチンの接種率は依然として低い水準にあるものの、接種の障壁に関する情報は不十分である。本全国調査は、HPVワクチン導入以来の変化する推奨事項を踏まえ、HPVワクチンの接種状況および関連要因を評価することを目的とした。
方法:フランス国立保健データシステム(SNDS)のデータを用い、10歳から29歳までの全対象者を対象とした。 2007年から2023年までの年間HPVワクチン接種率を、年齢層および性別ごとに評価した。個人の社会人口統計学的特性、医療サービスの利用・アクセス状況、および医学的特徴とHPVワクチン接種との関連性を、多変量ロジスティック回帰モデルを用いて評価した。
結果:対象となった2,790万人のうち、590万人がHPVワクチン接種を受けていた: 10~14歳が340万人(女性270万人/男性70万人)、15~19歳が220万人(女性190万人/男性30万人)、20~29歳が28万人(女性24万人/男性4万人)であった。 2012年以降、年間ワクチン接種率は着実に上昇し、2023年には10~14歳の女子で17.1%、男子で15.7%に達した。 すべての年齢層および性別グループにおいて、社会経済的弱者はワクチン接種のオッズが低いことと関連していた(調整オッズ比は、補足医療保険手当受給者では0.45~0.84、自治体の最貧困層5分位に属する者では0.55~0.73の範囲)。また、10~19歳の女性の間では、こうした格差が時間とともに拡大した。 一次医療システムとの接触回数が増えるにつれてHPVワクチン接種の確率は上昇したが、ダウン症候群、糖尿病、精神疾患はHPVワクチン接種のオッズ低下と関連していた。
解釈:2023年まで、恵まれない若者、医療へのアクセスが限られている者、または慢性疾患を患っている者は、より恵まれた層に比べてHPVワクチン接種の恩恵を十分に受けていなかった。
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