親の予防接種への受容度および記述的規範と、小児の予防接種状況との関連性。
DOI:10.1016/j.vaccine.2026.128337
アブストラクト
背景:高い予防接種率を維持するためには、小児予防接種に関する意思決定に影響を与える、7Cモデルによって概念化された「準備度」や記述的規範といった親の心理的要因を理解することが必要である。本研究の目的は、Children-7C(C7C)尺度の日本語短縮版を検証し、親の準備度および記述的規範が予防接種状況とどのように関連しているかを検討することである。
方法:本横断研究では、自己申告式のオンライン調査から得られた5,148名の保護者のデータを分析した。構造的妥当性と内部一貫性は、確認的因子分析およびマクドナルドのオメガを用いて評価した。基準妥当性は、構造方程式モデル(SEM)を用いて検証した。ワクチン接種率と受容度は、それぞれ「対象年齢のワクチン接種率」および「接種済みまたは接種予定の割合」として定義された。 また、日本の国家予防接種プログラムに含まれる全ワクチン(b型インフルエンザ菌、肺炎球菌結合型ワクチン、ジフテリア・百日咳・破傷風、B型肝炎、 ロタウイルス、麻疹・風疹、水痘、日本脳炎、ヒトパピローマウイルス、ジフテリア・破傷風、ならびにおたふくかぜ、インフルエンザ、COVID-19)について実施した。
結果:本尺度は、許容可能な構造的妥当性(CFI = 0.97、TLI = 0.96、RMSEA = 0.092、SRMR = 0.028)および内部一貫性(ω = 0.88)を示した。 因子負荷量は、「計算」の-0.51から「自己満足」の0.89の範囲であった。集団的責任、制約、自信、および自己満足は強い負荷量を示したのに対し、順守(λ = 0.25)と陰謀論(λ = 0.06)はごくわずかな負荷量を示した。基準妥当性に関しては、親の準備態度は、複合的な接種率および受容度の両方と正の関連を示した。 準備度は、定期乳幼児ワクチン全体で同様の関連性を示し、HPVワクチンでは強い関連性を、COVID-19および季節性インフルエンザワクチンでは弱い関連性を示した。記述的規範は全体的な因子負荷量が低かったが、一貫して正の値を示した。
結論:C7C尺度の日本語短縮版は、親のワクチン接種準備度を測定する上で有効である。準備度は一貫して子どものワクチン接種状況を予測しており、ワクチンや年齢に応じた戦略を考慮しつつ、準備度を高める必要性が強調される。
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