11歳未満でのHPVワクチン接種開始がHPVワクチン接種完了に及ぼす影響
DOI:10.3122/jabfm.2025.250212R1
アブストラクト
背景と目的:2006年に導入されたヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、HPV感染率の低下とHPV関連がんの予防に有効であることが実証されている。しかし、推奨されるワクチン接種シリーズを完了した青少年は60%未満であり、ヒスパニック系の小児・青少年ではその割合がさらに低い。本研究は、テキサス州西部における包括的ワクチン接種プログラム内での接種開始年齢を検討する。
方法:本研究は、2015年6月から2018年2月までの期間に9~17歳の対象者におけるHPVワクチン接種完了状況を遡及的に分析したものである。本プログラムは、9~26歳で過去にHPVワクチンを少なくとも1回接種済み、無保険または保険適用範囲が不十分な者、かつテキサス州在住者を対象とした。主要評価項目はHPVワクチン接種シリーズの完了であった。
結果:総登録者数2,380名から抽出した9~17歳の小児613名を対象に分析を実施。59.8%がワクチン接種シリーズを完了した。大半が女性(53.8%)であり、親の出身国がメキシコ(75.2%)であった。 11~14歳の小児は他の年齢層よりワクチン接種シリーズ完了率が高かった(オッズ比:2.802、P=0.006)。親の学歴が高く、米国居住期間が短い小児ほどシリーズ完了率が高かった。
結論:本研究は、HPVワクチンの接種開始年齢の早期化と14歳までの接種完了を推奨する根拠となる。多面的かつ文化的に配慮したプログラムは、HPVワクチン接種率の向上とHPV関連がんの負担軽減に有効な手段である。
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