ブリティッシュコロンビア州の妊婦集団における呼吸器合胞体ウイルスの血清陽性率:横断研究
DOI:10.1016/j.jcv.2026.105926
アブストラクト
呼吸器合胞体ウイルス(RSV)は、2歳未満の乳幼児における細気管支炎の主な原因である。母体用ワクチンや乳児用モノクローナル抗体といった新たなRSV予防法が間近に迫る中、ベースラインの免疫状態を把握することは極めて重要である。 本横断研究では、検証済みの電気化学発光法を用いて、カナダ・ブリティッシュコロンビア州全域で定期的な出生前スクリーニングのために採取された残余血清(n = 13,119)および生後0~18か月の乳児検体(n = 47)中のRSVプレフュージョンF(Pre-F)IgG濃度を測定した。 出生前の IgG レベルには年齢による有意な変動は見られなかったが、乳児の抗体レベルは出生から 18 ヶ月にかけて著しく低下した(GMC:81,900~670 AU/ml)。 陽性および陰性と推定される検体を用いて、39,223 AU/ml を血清陽性のカットオフ値と設定した(AUC:96%、感度:98.3%、特異度:87%)。 この閾値を2021年8月から2025年4月までの出生前検体に適用したところ、季節的な変動はなく、一貫して高い血清陽性率(>92%)が認められた。これらの知見は、RSV予防接種戦略のためのハイスループット検査法の有効性を裏付けるものである。
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