PACI無作為化比較試験の3年追跡調査(PACI-ON):アトピー性皮膚炎に対する早期介入がアトピーマーチに及ぼす影響
DOI:10.1111/all.70262
アブストラクト
背景:皮膚介入によるアレルギー予防(PACI)無作為化比較試験(RCT)では、生後28週時点で、早期の強化局所コルチコステロイド(TCS)療法により食物アレルギー(FA)が軽度減少することが示された。本前向き追跡調査(PACI-ON)では、これらの効果が3歳まで持続するかどうかを評価した。
方法:参加者は乳児期に無作為に割り付けられ、生後28週までアトピー性皮膚炎(AD)に対して早期強化(予防的)TCS療法または早期標準(反応的)TCS療法(1:1)を受けた。 PACI RCTを完了した590名(91%)の児童を3歳まで追跡した。追跡期間中、プロトコルに基づく介入は行われず、全参加者は通常ケアを受けた。主要評価項目には、医師による食物アレルギーの診断、ADの重症度(EASI、POEM)、感作プロファイル、アレルギー性併存疾患が含まれ、安全性評価項目として成長パラメータが設定された。
結果:3歳時点で、早期強化群のいかなる食物アレルギー(FA)の有病率も、従来群よりも低いままであった(47.4% 対 58.8%、p = 0.006)。これは主に、生卵アレルギーの有病率の低下によるものであった(30.4% 対 40.5%、p = 0.013)。 喘鳴、喘息、鼻炎については群間差は認められなかった。2歳時のスギ花粉感作率は強化群で低かった(6.1% 対 12.2%、p = 0.026)が、3歳時では差が認められなかった。アトピー性皮膚炎(AD)のコントロールおよび生活の質は良好に維持され、群間で類似しており、90%以上が軽度以下の病状であった。 1歳時の早期成長抑制は、3歳までに解消した。
結論:早期の強化型AD介入は、3歳までの計画された主要追跡評価項目であるFAおよび安全性(成長)において、持続的な軽度の改善と関連していた。ほとんどの差は小さく、両群における早期診断および全体的な良好な管理を反映している可能性があるものの、これらの知見は、アレルギー疾患の経過を修正する潜在的な戦略として、早期のAD治療を支持するものである。
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