インフルエンザワクチン接種状況の把握とワクチン有効性の推定:今シーズンおよび前シーズンにおける自己申告の妥当性
DOI:10.1016/j.vaccine.2026.128368
アブストラクト
ワクチン接種状況の正確な把握は、ワクチン有効性(VE)を適切に推定するための基礎となる。本研究では、カナダ・ケベック州において、2023-2024シーズン中にカナダ・センチネル・プラクティショナー・サーベイランス・ネットワーク(SPSN)によって登録された急性呼吸器疾患の外来患者を対象に、今シーズンおよび前シーズンの自己申告によるインフルエンザワクチン接種状況の正確性を評価した。 ワクチン接種状況は、インフルエンザ検査のための検体採取時に自己申告され、州のワクチン接種登録簿と照合して検証された。自己申告は登録簿との高い一致率を示し、今シーズン(91%、98%、96%、0.89)および前シーズン(85%、95%、92%、0.78)のワクチン接種について、感度、特異度、正確度、およびカッパ値が得られた。 指標は、インフルエンザの罹患状況、年齢、性別、併存疾患によって類似しており、感度は特異度よりも変動が大きかった。 ワクチン接種者と未接種者におけるインフルエンザ検査陽性オッズの相対的減少率(粗検査陰性デザインによる推定値、計算式:(1-オッズ比)×100)は、自己申告による接種状況(61%)と登録データに基づく接種状況(63%)で同様の結果となった。これらの知見は、タイムリーかつ妥当なワクチン有効性(VE)の推定において、自己申告によるインフルエンザワクチン接種情報の有用性を裏付けている。
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