超音波検査、せん断波エラストグラフィー及び肝組織学による胆道閉鎖症とその他の胆汁うっ滞原因の鑑別診断
DOI:10.1590/S0004-2803.24612025-048
アブストラクト
背景:胆道閉鎖症(BA)は生後数ヶ月における胆汁うっ滞性黄疸の主要な原因である。せん断波エラストグラフィ(2D-SWE)による肝硬度の測定は、BAを他の胆汁うっ滞原因と鑑別するのに有用である可能性がある。
目的: 胆汁うっ滞性乳児における胆道閉鎖症の診断に、腹部超音波検査と二次元せん断波エラストグラフィ、および肝組織検査を併用する有用性を評価する。肝線維化の段階推定におけるエラストグラフィと組織学的分類の比較を行う。
方法:生後3ヶ月未満の胆汁うっ滞性乳児をBA群(胆道閉鎖症)と非BA群(新生児性胆汁うっ滞症以外の原因)に分類。2D-SWEで肝硬度を測定し、Metavirスコアで線維化を評価。ROC曲線を用いて肝硬度変数がBA患者の同定に有用か、最適なカットオフ値を評価した。
結果:胆道閉塞(BA)21例、非BA 26例(男性53.2%)を対象とした。三角索はBA群15/21例(71.4%)、非BA群2/26例(7.7%)に認められ、P<0.0001であった。 肝硬度の値の中央値は、前者が 2.7 m/s (IQ 2.1/3.6)、後者が 1.6m/s (IQ 1.2/2) であり、P<0.0001 であった。 BAを予測するROC曲線下面積は0.85(95%CI、0.74-0.96、P<0.0001)であった。 最適なカットオフ値は1.99 m/sで、感度81%、特異度73.1%を示した。2D-SWEによる肝硬度の平均値は、BA患者群においてF0-2群が1.8±0.2 m/s、F3-4群が3±0.8 m/sであり、P=0.008であった。
結論:超音波検査と組織検査はBAと他の診断の鑑別に寄与する。肝臓エラストグラフィは、BAと他の胆汁うっ滞原因の鑑別診断において有望なツールであり、診断時に線維化の程度を推定することを可能にする。
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