胃内容物吸引液を用いた小児結核の診断における、Anyplex™ MTB/NTM、Xpert MTB/RIF ultra、培養、および顕微鏡検査の比較評価。
DOI:10.1186/s12941-026-00854-7
アブストラクト
背景:小児結核(TB)は、菌数が少ないという特徴があるため、その診断は依然として困難であり、その結果、結核症例の51.00%が未診断のままであり、5歳未満の子供ではその割合が58%にまで上昇している。
方法:本研究では、スロバキアおよびチェコ共和国で483名の小児患者から採取した胃内容物吸引液(GA)検体を用いて、結核検出のための各種微生物学的検査法(Xpert MTB/RIF Ultra、Anyplex™ MTB/NTM、培養、顕微鏡検査)の有効性を評価した。さらに、各診断法の感度を患者の年齢別に分析した。
結果:最も高い感度はAnyplex MTB/NTMアッセイ(38.94%)で認められた。興味深いことに、Xpert MTB/RIF Ultraは培養法よりも低い感度を示した(16.67% 対 21.27%)。すべての方法を総合すると、陽性率は年齢と有意な関連性は見られなかった。 すべての診断法を合わせた全体的な陽性率は、6~15歳の患者(31.2%)と比較して、5歳未満の児童(46.7%)および16~18歳の青年(54.2%)で高かった。同様に、個々の診断法(Xpert MTB/RIF Ultraを除く)の感度も同様の傾向を示した。
結論:これらのデータは、日常診療において胃内容物吸引液の微生物学的検査が小児結核の確定診断に提供する確証は中程度に過ぎず、核酸増幅法(NAAT)は培養および塗抹顕微鏡検査と併せて補完的な診断戦略の一部として使用されるべきであり、薬剤感受性試験には培養が依然として不可欠であることを示している。 NAATプラットフォームは各施設固有のコホートで適用されたため、本知見は直接比較ではなく実臨床における検出率として解釈すべきであり、今後の研究では、年齢層を横断した標準化された検体採取および非侵襲的代替法(例:便検査)の評価を優先すべきである。
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