アトピー性皮膚炎およびアレルギー性鼻炎を併発する患者における炎症性腸疾患:全国規模の症例対照研究。
DOI:10.1111/1756-185x.70614
アブストラクト
はじめに:炎症性腸疾患(IBD)は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、喘息など、いくつかのアレルギー性疾患と関連していることが知られている。しかし、これらの疾患間の相関関係にはばらつきがあり、正の相関を示すものもあれば、負の相関を示すものもある。こうした相違点を解明するため、本研究ではアレルギー性疾患を有する患者におけるIBDの発症リスクについて検討した。
方法:データは、台湾の人口の約99%のデータを収録する「台湾国民健康保険研究データベース」から収集した。新規発症のIBD患者およびマッチングされた対照群を登録した。併存疾患、人口統計学的特性、およびコルチコステロイドの使用に関するデータを収集した。統計解析には条件付きロジスティック回帰分析を用いた。
結果: 合計で、IBD患者300名と非IBD患者2400名が対象となった。アトピー性皮膚炎(オッズ比:5.73、95%信頼区間:1.69-19.48)、アレルギー性鼻炎(オッズ比:1.72、95%信頼区間:1.06-2.79)、慢性腎臓病 (オッズ比:3.04、95%信頼区間:1.15-8.04)、および虚血性心疾患(オッズ比:1.97、95%信頼区間:1.20-3.26)は、IBDのリスク上昇と関連していた。 アトピー性皮膚炎またはアレルギー性鼻炎を有する患者において、65歳未満、男性、またはコルチコステロイドを使用していない患者では、IBDのリスクが高かった。
結論:本研究は、アトピー性皮膚炎およびアレルギー性鼻炎を有する患者におけるIBDの関連リスクを明らかにしている。
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