小児における二次同種移植:12年間の経験
DOI:10.7705/biomedica.7946
アブストラクト
はじめに:初回移植が、通常は再発や移植片不全により失敗した場合、2回目の造血幹細胞移植が必要となるが、これには罹患率および死亡率の上昇が伴う。生存率は、非腫瘍性疾患では74~82%、腫瘍性疾患では39~58%の範囲にある。小児における2回目の造血幹細胞移植に関するエビデンスは限られており、特に低・中所得国ではその傾向が顕著である。
目的:2012年から2024年の間に高度専門施設で2回目の移植を受けた小児の臨床的特徴、合併症、および転帰を記述すること。
材料と方法:Stata 14™を用いたカプラン・マイヤー法による記述的解析および生存解析を行った症例シリーズ研究。
結果: 合計346例の同種移植が行われ、そのうち20例が2回目の移植を受けた。このうち17例は2回目の移植において半合致ドナーから移植を受け、主な適応は13例で腫瘍性疾患であった。 20例中11例は移植片機能不全、残りの9例は再発を理由に2回目の移植が行われた。平均年齢は10.7±5歳であり、男性が多数を占めた(20例中14例)。20例中16例が半合致移植であり、そのうち11例は同一ドナーを用いた。 最も頻度の高い合併症は、急性移植片対宿主病(7例、うちグレードIIIが2例)、サイトメガロウイルス感染症(10例)、および2回目の移植後の移植片不成功(4例:原発性3例、続発性1例)であった。移植関連死亡率は31%であった。追跡期間中央値は11ヶ月で、2年全生存率は54%であった。
結論: 特に医療資源が限られている環境において、他に選択肢がない場合、2回目の造血幹細胞移植は有効な治療選択肢である。
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