先天性高インスリン血症患者における膵臓手術中の持続血糖モニタリングの有用性。
DOI:10.3389/fendo.2026.1788026
アブストラクト
はじめに:先天性高インスリン血症(CHI)は、膵臓からの過剰なインスリン分泌に起因する低血糖を特徴とする希少な疾患である。CHIの管理の目的は、神経発達の予後不良につながる可能性のある重度かつ持続的な低血糖を予防することにある。 膵臓手術は、限局性およびびまん性CHIにおける血糖コントロールの安全性向上に寄与し得る。持続血糖モニタリング(CGM)は糖尿病管理においてますます広く用いられているが、CHI、特に周術期におけるその応用については、依然として十分に検討されていない。
目的:本研究は、CHI患者における膵臓手術中のCGMの有用性と精度を評価することを目的とした。
研究デザインと方法: 局所病変切除術または膵部分切除術を受けた13名の患者を対象に、3年間にわたり混合手法による観察研究を実施した。CGMにはDexcom G6デバイスを使用し、精度評価のためにポイントオブケア(POC)毛細血管血糖測定と併用した。医療従事者からの定性的なフィードバックおよびCGMデータの定量分析を収集した。
結果: 8名の患者で高血糖が認められ、これは手術によるストレスおよびブドウ糖投与の影響によるものであった。CGMの分析により、周術期の血糖値の中央値は9.2 mmol/Lであり、毛細血管採血値と比較した平均絶対相対差(MARD)は19.3%であった。 医療従事者の大多数(94%)が、周術期においてCGMが有用であると報告し、ブドウ糖輸液の迅速な調整や採血頻度の低減を導く上でのCGMの役割を強調した。
結論:CGMは、CHD患者の膵臓手術中に血糖値の推移をモニタリングし、高血糖を管理する上で有用であることが示された。周術期ケアへのCGMの統合は、手術の安全性をさらに高め、CGMの臨床応用範囲を拡大する可能性がある。
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