運動中の換気量の変動は、成人よりも思春期の若者の方が大きい。
DOI:10.14814/phy2.70846
アブストラクト
思春期には急速な生理的変化が生じ、それが呼吸制御に影響を及ぼす可能性がある。本研究では、ポアンカレ指標および近似エントロピー(ApEn)解析を用いて、思春期および成人の定常状態運動中の呼吸変動性とランダム性を評価した。12名の思春期被験者(10~14歳)および10名の成人被験者(25~35歳)が、1.0 W・kgの強度で20分間の亜最大強度サイクリングを行った。 最後の15分間のデータをポアンカレおよびApEnを用いて解析した。連続変数は中央値(四分位範囲)で表し、マン・ホイットニーU検定(α=0.05)を用いて比較した。 青年群は、呼吸数(BF)の標準偏差(SD)がより大きく、1分あたり4.7(3.7-5.4)対2.6(2.5-3.3)(p < 0.01)、 BFの標準偏差(SD)も4.9(4.2-6.8)対3.6(3.5-4.3)1分(p < 0.05)、体重に対する分時換気量(V̇)の標準偏差も0.02(0.02-0.03)対0.01(0.01-0.02) L・min・kg(p < 0.01)。また、V̇ 1.23(1.20-1.32)対 1.01(0.93-1.25)(p < 0.05)、 BF 1.26 (1.24-1.33) 対 1.17 (1.01-1.18) (p < 0.01)、および一回換気量 1.33 (1.26-1.37) 対 1.23 (1.14-1.27) (p < 0.05) であった。 本研究は、思春期の若者が成人に比べて呼吸変動性とランダム性が高いことを示唆しており、これは発達的な可塑性と未熟な呼吸制御を反映している可能性が高い。
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