代謝異常を伴う小児間質性肺疾患:有病率、遺伝子型および臨床的特徴、ならびに治療アプローチ:Child-Turkeyレジストリの分析
DOI:10.1002/ppul.71603
アブストラクト
目的:小児間質性肺疾患(chILD)とは、遺伝性または後天性の原因によって生じうる、希少かつ多様な疾患群を指す。代謝性疾患に起因する間質性肺病変は、chILD症例の中では稀ではあるが重要な病態である。
方法:本後ろ向き記述的研究では、2021年11月に設立されたchILD-Turkeyレジストリのデータを分析し、2024年8月までに登録された患者を対象とした。
結果:合計28例(レジストリ登録小児706例の3.9%)が対象となり、リソソーム貯蔵疾患(LSD)が25例(89.3%)を占め、ニーマン・ピック病(NP)が最も多い診断であった (n = 16、57.1%)であり、次いでゴーシェ病(GD)(n = 7、25.0%)であった。3年間の追跡期間中の死亡率は10.7%(28例中3例)であった。コンピュータ断層撮影(CT)では、小葉間隔の肥厚が最も頻繁に認められた(n = 17、60.7%)。 診断時において、有症状患者と無症状患者の間でCT所見に統計学的に有意な差は認められなかった。NPで最も頻度が高かった変異はSMPD1遺伝子のc.416 T > C(n = 4、25%)であり、GDでは4例(57.1%)でc.1448 T > Cが同定された。 8例(NP 2例、GD 6例)が酵素補充療法(ERT)を受けた。ERT下において呼吸補助の必要性の増加は認められず、1例では追跡期間中にCT所見の著明な改善が認められた。
結論:代謝異常を伴うchILDはしばしば緩徐に進行するため、診断が遅れることがある。治療は主に支持療法が中心であるが、適切な症例において早期のERTは肺疾患の改善または安定化をもたらす可能性がある。ERTおよび基質低減療法(SRT)が長期的な肺転帰に及ぼす影響を明らかにするためには、さらなる前向き研究が必要である。
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