母親の肥満と出生前のアルコール曝露は子どもの発達と関連している:Safe Passage Studyの結果。
DOI:10.1371/journal.pone.0345406
アブストラクト
多くの証拠が、小児期の発達形成における出生前環境の役割を裏付けている。出生前のアルコール摂取(PAE)、母親の社会経済的状況、および栄養状態が小児の発達に及ぼす相対的な影響は、高所得層と低所得層の環境によって異なる。我々は、南アフリカのケープタウン(CT)および米国のノーザン・プレーンズ(NP)における母子ペアを対象とした前向きコホート研究のデータを分析した。 訓練を受けた評価者が「マレン早期学習尺度(Mullen Scales of Early Learning)」を用いて、1歳児の認知、運動、言語の発達を評価した。我々は多重線形回帰モデルを用い、各研究地域において、(1)母体の出生前要因、(2)分娩要因、(3)小児要因による発達スコアの標準化平均差を評価した。分析には、CTからの乳児1,728名とNPからの乳児1,140名が含まれた。 コネチカット州(CT)では、中程度から高度のPAEを有する乳児は、PAEのない乳児と比較して、認知スコアが0.17 SD(95% CI -0.30, -0.04)低く、表現言語スコアが0.15 SD(-0.29, -0.2)低かった。 NPでは、母体の肥満(BMI > 30 kg/m²)が、認知スコアおよび表現言語スコアのそれぞれ0.21 SD(-0.36, -0.06)および0.13 SD(-0.27, -0.02)の低下と有意に関連していた。 居住環境の過密、母親の教育水準の低さ、出生前の母親のうつ病、低出生体重、新生児集中治療室への入院、および男児であることは、両施設において認知および言語発達と有意な負の関連を示し、その影響は-0.32~-0.11標準偏差の範囲であった。これらの結果は、多様な社会的・文化的環境における集団ごとにリスク要因を評価することの重要性を浮き彫りにするとともに、地域の状況に合わせた介入パッケージを策定することが不可欠であることを強調している。
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