イタリア南部のある県における3種類の小児用ワクチン(麻疹・おたふくかぜ・風疹混合ワクチン、6価ワクチン、水痘ワクチン)の接種率の評価(2016年~2022年):パンデミックの影響と地域間比較
DOI:10.12659/MSM.951332
アブストラクト
背景 予防接種は、感染症から身を守るために利用できる最も効果的な手段の一つである。 イタリアでは、法律第119号/2017により、義務化される予防接種のリストが10種類に拡大された。これには、ポリオ、ジフテリア、破傷風、B型肝炎、百日咳、b型インフルエンザ菌(6価ワクチン)、麻疹・おたふくかぜ・風疹(MMR)、および水痘(水ぼうそう)が含まれる。 本研究では、そのうちMMR、6価ワクチン、水痘の3つに焦点を当てている。COVID-19パンデミックの発生は、医療体制の大幅な再編をもたらした。 本研究の目的は、COVID-19パンデミックが義務接種率に及ぼした潜在的な影響を評価することである。材料と方法:サレルノ地方保健当局の公式ワクチン接種データを用いて、後ろ向き分析を実施した。接種率はパンデミック前とパンデミック中の各年で比較され、地域および全国の傾向との関連性について検討された。結果:6価ワクチンの接種率は、パンデミック期間中も一貫して高い水準(94%以上)を維持し、パンデミック中にわずかな低下が見られたのみであった。 MMRワクチンの接種率は、2016年の87.75%から2021年には93%超へと漸増し、2022年にはわずかに減少した。最も大きな増加が見られたのは水痘ワクチンであり、2021年から2022年にかけて67.26%から91%超へと上昇した。 これらの結果は、パンデミックによる持続的な低下はなく、全体的に安定あるいは増加傾向にあることを示している。全体として、予防接種サービスの強靭性により、接種率は地域および国の目標値に近い水準を維持できた。結論 小児の予防接種率はパンデミック期間中も高い水準を維持し、地域の予防接種システムの強靭性を示した。効果的な組織体制により、危機的な状況下においても高い予防接種率を維持することが可能となっている。
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