母体におけるジカウイルスへの曝露と神経発達アウトカム:ZIKAllianceコロンビアコホートにおける就学前児童を対象とした縦断研究
DOI:10.1371/journal.pone.0346805
アブストラクト
背景:ジカウイルス(ZIKV)感染と神経発達遅延(ND)との関連については、一貫した見解が得られていない。本研究では、コロンビアのZIKAlliance(ZA)コホートにおいて、出生後2年(2018~2021年)に評価されたZIKV曝露児と非曝露児の間で、NDの発生率を比較することを目的とした。
方法:ZIKAllianceコホートから、頭囲が正常範囲内(40~72ヶ月齢)の児童を対象に神経発達評価を実施した。児童は、ZIKV曝露群(母体のRT-qPCRまたはウイルス中和試験(VNT)が陽性)と非曝露群(母体のIgG ELISAまたは対照となる出生前検体におけるVNTが陰性)に分類した。 訓練を受けた心理士が、曝露状況を知らされない状態でデンバー発達スクリーニングテストII(DDST-II)を実施した。DDST-IIの尺度において、年齢範囲内で1つ以上の領域において1つ以上の遅延または2つ以上の注意項目が認められた場合、その小児は神経発達障害(ND)のリスクがあると判断された。初期検査の結果が不確定であった場合は再評価を行った。調整オッズ比はロジスティック回帰分析を用いて推定した。
結果:153名の小児(平均年齢:4.7歳、53.8%が男児)の確定的なDDST-II結果を分析した。 全体として、57.2%(n = 83)がND症例に分類された。ND児は、正常発達の児童と比較して、男子である割合が高く(61.4% 対 43.5%)、保育所や学校に通っている割合が低かった(42.2% 対 11.3%)。 小児の年齢、性別、世帯人数、および教育水準を調整した後、子宮内ZIKV曝露とNDとの関連性は統計的に有意ではなかった(オッズ比=0.71;95%信頼区間:0.32-1.59、p=0.320)。しかし、保育所や学校に通っている小児は、自宅にいる小児と比較してNDのリスクが有意に低かった。
結論:この正常頭囲の就学前児童コホートにおいて、出生前のZIKV曝露は発達遅延と関連していなかった。その代わりに、地域の保育所や学校に通うことが、発達遅延に対する有意な保護因子として浮上した。
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