聴覚障害を持つ両親の息子である自閉症児における代替コミュニケーションを用いたコミュニケーションの発達:症例報告
DOI:10.1590/2317-1782/e20250080pt
アブストラクト
目的:本研究の主な目的は、聴覚障害を持つ両親の息子である自閉症スペクトラム障害(ASD)の5歳児について、リブラ(ブラジル手話)の各手話に対応したピクトグラムを用いた適応型AAC(補助・代替コミュニケーション)リソースと、DHACA法(自閉症におけるコミュニケーション能力の発達)を用いたAACシステムを通じて、そのコミュニケーション能力の発達を記述することである。
方法:評価には自閉症治療評価チェックリスト(ATEC)を用いた。児童に対する直接評価には、自閉症スペクトラム障害におけるコミュニケーション評価(ACOTEA)を用いた。
結果:DHACAを用いた言語聴覚介入に関する定性的・定量的データの分析により、当該児童の表出および受容的コミュニケーションにおいて著しい進展が認められた。具体的には、単語の発話やジェスチャーの使用といった口頭表現の増加、および共同注視の向上が見られた。 また、かんしゃくなどの不適切な行動の減少も観察された。これは、聴覚障害を持つ両親の息子である自閉症スペクトラム障害(ASD)の児童に対し、AACシステムを導入する上でDHACA法が有効であることを示している。
結論: 本研究は、二言語対応のDHACA図鑑の機能的な活用を提案し、児童と両親の間でのより深い相互作用とAACの利用を促進するという点で、画期的なものである。
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