無症状の先天性サイトメガロウイルス感染症を有する小児における、異なる音声刺激を用いた皮質聴覚誘発電位。
DOI:10.1590/2317-1782/e20250108pt
アブストラクト
目的:無症状のCMV感染症を有する小児と、聴覚・発話・言語の発達が正常な非感染児とを比較し、音声刺激を用いた大脳皮質聴覚誘発電位の特性を明らかにすること。
方法:対象は、無症状の先天性サイトメガロウイルス感染症を有する小児23名と、年齢、性別、頭囲、社会経済的状況が一致する対照群の小児16名であった。 皮質聴覚誘発電位は、70 dB SPLの音声刺激「/da/」および「/ga/」を用いて、頭頂部(Cz)、額(Fpz)、耳たぶ(A1およびA2)に電極を配置して記録した。成分の有無を分析し、記述統計および推論統計を用いて群間比較を行った。
結果:波形の解析により、対照群では成熟した聴覚経路で観察される神経反応に近い反応が認められ、形成過程においてN1およびP2が確認され、より明瞭な波形形態を示した。潜時に関しては、/ga/音節において対照群で有意に高い値が観察された。CMV群ではN2成分の振幅が高く、聴覚刺激の識別においてより大きな神経的努力が払われていることを示唆した。
結論:無症状のサイトメガロウイルス(CMV)感染児は、対照群と比較して音響的手がかりの検出および識別において差異が見られ、中枢聴覚処理に変化が生じている可能性がある。皮質聴覚誘発電位はこれらの変化を評価する手段であり、CMV感染が中枢聴覚の発達に及ぼす影響を理解するためには、さらなる研究が必要である。
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