乳児および小児における高インスリン血症におけるジアゾキシドの管理と適切な使用。
DOI:10.1210/clinem/dgaa543
アブストラクト
背景:低血糖の診断とジアゾキシドの使用は、過去10年間で増加しています。ジアゾキシドは、高インスリン血症(HI)による新生児低血糖症に対する米国食品医薬品局(FDA)承認の唯一の薬物療法です。最近の報告では、ジアゾキシドに肺高血圧(2~3%)や好中球減少症(15%)などの重大な副作用(AE)があることが指摘されています。使用が増加しているにもかかわらず、ジアゾキシドの投与量やAEのモニタリングに関する情報はほとんどありません。
方法:小児内分泌学会(PES)の薬剤療法委員会メンバーである小児内分泌科医で構成される作業部会を招集し、既存の文献をレビューしました。当委員会は、PES会員に対し、内分泌診療におけるジアゾキシドの使用状況に関するアンケート調査を実施しました。結果のレビューから、小児内分泌科医の間でジアゾキシドの使用方法とAEsのモニタリングに著しい異質性が存在することが明らかになりました。
結論:当委員会の広範な文献レビューおよびPES調査で示されたジアゾキシドの使用に関するコンセンサスの欠如に基づき、当グループはGrading of Recommendations, Assessment, Development and Evaluation Working Groupの枠組みを用いてエビデンスを評価し、HIを有する乳児および小児におけるジアゾキシドの適切な使用に関する専門家コンセンサス実践ガイドラインを提案しました。現在までに報告されたAEに関する情報をまとめ、ジアゾキシドを投与する乳児におけるAEの投与量とモニタリングに関する実践的な提案を提供しました。
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