看護師主導の仮想レビューと成長ホルモン装置と連携した患者遵守情報の統合:混合方法論による可能性調査。
DOI:10.3389/fendo.2023.1167854
アブストラクト
導入:Easypod-connect™は、再組換えヒト成長ホルモン(r-hGH)の注射遵守情報を送信可能な独自の接続システムです。このシステムは遵守率の向上に潜在的な可能性を有していますが、追加の支援なしで使用した場合、長期にわたる観察研究で遵守率が低下することが示されています。看護師による追加支援は検討されてきましたが、本研究では、単一施設において定量的・定性的分析を組み合わせ、Easypod-connect™と看護師主導の仮想レビュー(NVR)の組み合わせの実現可能性を評価しました。目的:NVRへの遵守状況、身長標準偏差スコア(SDS)の増加、遵守の改善、および患者意見の評価を通じて、実現可能性を検証することを目的としました。
方法: easypod™ r-hGHを使用する患者を、標準的な外来通院に加え、2回の電話によるNVRを組み込んだ12ヶ月間の研究に前向きに登録しました。サブセットの患者は、質的テーマ分析のための半構造化インタビューに募集されました。
結果:中央値(範囲)年齢10.7(6.7、15.2)の43名が、1.1(0.7、1.8)年の期間で募集されました。33名(76.7%)がeasypod-connect™とのNVR統合に完全に遵守し、実施可能性が確立されました。身長SDSの中央値(四分位範囲、IQR)は、-1.85(-2.44、-1.37)から-1.48(-2.14、-1.07)に改善しました(p<0.001)。一方、遵守率は研究開始時から大多数で同様のレベルを維持しました[96.5(88.8、100.0)]から終了時[99.0 (94.0, 100.0)]までほぼ同様でした。定性分析では、患者利益を支持するテーマが特定されました:予約の利便性、仮想レビューの目的と意義の認識、および成長最適化の重要性。4名の患者が注射痛を訴え、そのうち2名が代替のr-hGHデバイスに切り替えました。
結論:本研究は、混合方法研究において看護師主導の仮想診察とeasypod-connect™の統合の実現可能性を実証し、より大規模な集団における長期的な研究の基盤を築きました。看護師が支援するeasypod-connect™の適用は、服薬遵守情報を提供するすべてのr-hGHデバイスにおいて成長結果の改善の可能性を示唆しています。
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