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小児外科医から見た小児肝移植の進歩。
DOI:10.1007/s00383-023-05533-8
アブストラクト
小児肝移植は、胆汁うっ滞性疾患、代謝性疾患、急性肝不全、原発性悪性肝腫瘍など、さまざまな肝疾患を有する小児に対する救命のための最先端の手術である。これらの適応のうち、胆道閉鎖症と肝芽腫に対する移植については、小児外科医がその初期治療に関与することが多いので、この総説で取り上げる。胆道閉鎖症に対しては、移植時の全肝切除を容易にするため、小児外科医は葛西門脈吻合術の際に肝門部構造の剥離を最小限にとどめるよう勧められている。肝機能障害、肝硬変、門脈圧亢進症、発育遅延などの心配な徴候が認められた場合には、早期に移植チームに紹介することが推奨される。多発性の肝芽腫や大血管の近くに存在する肝芽腫は切除不能の可能性があり、ネオアジュバント化学療法開始後早期に移植チームに相談する必要がある。小児の場合、移植手術中に部分移植片の形状を調整する必要があるため、移植前に移植片の厚みを含めた大きさを評価する必要がある。
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