妊娠肝内胆汁うっ滞の母親にウルソデオキシコール酸を徐々に投与すると、新生児の複合転帰が改善する可能性がある。
DOI:10.1016/j.aohep.2024.101490
アブストラクト
導入と目的:妊娠性肝内胆汁うっ滞症(ICP)は、しばしば胎児と母体の合併症を伴う。
材料と方法:当センターで10年間に治療されたICP女性とその新生児の臨床経過をレトロスペクティブに検討した。特に、2つの異なる様式のウルソデオキシコール酸(UDCA)投与に対する母体と新生児の反応に注目した。
結果:総胆汁酸値が高い母親の新生児は、新生児の複合転帰が不良であった。妊娠進行期に受診した27名の女性にはUDCAが投与されなかった。UDCAは2つの方法で投与された:入院時に全量投与(76例)、または希望する投与量に達するまで徐々に増量(25例)。UDCAを全量投与された94例の新生児の分娩時の平均妊娠週数は最も低かった(全量投与群36±2.3週、漸増投与群30例37±1.4週、無投与群29例38±1.6週、p<0.001)。UDCAを全量投与された新生児群は、新生児の複合転帰が好ましくない割合が最も高かった(全量投与群:53%、漸増投与群:30%、無治療群:24%、p=0.006)。
結論:UDCAを全量投与した場合と比較して、UDCAを徐々に増量して投与した場合は、分娩時の妊娠月齢が高くなり、新生児予後不良の複合転帰の発生が少なくなる可能性がある。これらの新規知見は、大規模コホートにおいて前向きに再試験されるべきである。
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