診断から管理まで:先天性サイトメガロウイルス感染症に関する現在の展望。
DOI:10.1097/QCO.0000000000001023
アブストラクト
総説の目的:先天性CMV(cCMV)感染は、新生児の最も一般的な感染症であり、小児の難聴やその他の神経学的障害の主要な原因である。本総説では、cCMV感染症の診断、症状、管理に焦点を当てる。
最近の知見:サイトメガロウイルスは小児の感音難聴の主要な原因の一つである。また、有症状、無症状の新生児を問わず、小児期を通じて神経発達障害や学習障害を引き起こす。新生児のcCMV検査は、尿と唾液によるPCR検査が一般的である。近年、難聴の危険性のある感染児を特定する目的で、いくつかの州や主要な医療センターで新生児を対象としたスクリーニング・プログラムと普遍的スクリーニング・プログラムが実施されている。cCMV感染と診断された乳児の治療は、出生時にcCMV感染で中等度から重度の症状を呈している乳児に限定すべきであるが、無症状の孤発性感音難聴児にも治療が有効な場合がある。
まとめ:新生児スクリーニングによりcCMV感染児がより多く発見される中、cCMV感染児の適切な管理には臨床像と後遺症を理解することが重要である。
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