神経筋疾患または脳性麻痺を有する小児における睡眠中の周期性四肢運動 - 睡眠関連合併症の重要な潜在的要因。
DOI:10.1016/j.sleep.2024.06.017
アブストラクト
目的:神経筋疾患(NMD)および脳性麻痺(CP)を有する小児において、睡眠障害は頻繁に報告されていますが、睡眠中の呼吸障害が臨床的な焦点となることが多くあります。周期性四肢運動(PLMs)はNMDを有する成人において有病率が高く、この集団における睡眠障害に寄与する可能性があります。本研究では、NMDまたはCPを有する小児におけるPLMsの有病率を評価しました。
方法:2004年から2022年に小児睡眠センターで実施された、NMD(デュシェンヌ型筋ジストロフィー、ミオトニック筋ジストロフィー、脊髄性筋萎縮症を含む)またはCPを有する1~18歳の小児を対象としたポリソムノグラフィー(PSG)と下肢筋電図の回顧的検討。
結果:239例(NMD 125例、CP 114例)で少なくとも1回のPSGに下肢筋電図が実施され、105例(NMD 73例、CP 32例)で2回のPSGに下肢筋電図が実施されました。初回PSG時、72例(30%)が女性で、中央値年齢9歳、呼吸障害指数3.5/h(四分位範囲1.3-9.9/h)でした。CP群とNMD群それぞれで、初回PSGにより定量化されたPLM指数(PLMI;>5/h)が9.6%で上昇していました。全体として、PLMIは基線時(中央値0、最大33/h)から追跡調査時(中央値0、最大55.8/h;p < 0.05)に増加しました。PLMIが上昇した群では、PLMに起因する覚醒率が最大25%(中央値7.5%)に達しました。
結論:NMDとCPを有する小児では、他の医療機関紹介の小児集団で報告されたものよりも高い有病率でPLMIの上昇が認められました。PLMを見逃さないことが重要であり、その同定と治療は睡眠アウトカムの改善に役立つ可能性があります。この集団におけるPLMの病態生理学と影響を解明するため、さらなる研究が必要です。
会員登録すると記事全文を読むことができるほか、「NEJM Journal Watch」や「国内論文フルテキスト」といった会員限定コンテンツを閲覧できます。
