脊髄性筋萎縮症患者におけるヌシネルセンの脊髄腔内投与のための横断的椎間板間超音波ガイド下C1-C2穿刺術。
DOI:10.1002/mus.28212
アブストラクト
導入/目的:重度の脊椎変形や過去の脊椎整形外科的固定術は、脊髄性筋萎縮症(SMA)患者における腰椎穿刺によるヌシネルセンの投与に重大な技術的課題を引き起こす可能性があります。本研究の目的は、超音波ガイド下頸椎穿刺をヌシネルセンの髄腔内投与の代替アプローチとして用いた当施設の経験を検討することです。
方法:本研究は、SMA患者におけるヌシネルセン投与のための横断的椎間板間超音波ガイド下C1-C2穿刺に関する医療記録の回顧的検討です。穿刺の詳細、合併症、および手技の成功率を要約しました。結果:ヌシネルセン投与のため、4例の患者に合計13回の頸椎穿刺が行われました。すべての手技は技術的に成功し、重大な合併症は認められませんでした。ヌシネルセンの全用量が髄腔内に投与されました。
討論: 腰椎穿刺が失敗した場合、ヌシネセン投与の代替アプローチとして、横断的椎間板間超音波ガイド下C1-C2穿刺が有効であることが示されました。この技術の成功には、術前評価における頸椎画像の徹底的な評価、頸椎の超音波解剖学の正確な理解、および針の慎重な操作が不可欠です。
会員登録すると記事全文を読むことができるほか、「NEJM Journal Watch」や「国内論文フルテキスト」といった会員限定コンテンツを閲覧できます。
