高食事酸負荷の影響:小児を中心とした叙述的レビュー。
DOI:10.1007/s00467-024-06466-7
アブストラクト
高食事酸性負荷(DAL)の代謝への影響については、成人では何年も前から研究されているが、小児ではごく最近になってからである。現代の食事、特に西洋社会の食事は、動物性タンパク質を多く含み、果物や野菜などの塩基形成元素の寄与が少ないため、酸性に傾きやすい。このアンバランスは、食事から摂取される酸の前駆物質が体内の緩衝能を上回り、「重炭酸代謝性アシドーシス」、「低級代謝性アシドーシス」、「不顕性アシドーシス」、「酸ストレス」などの用語で知られる酸保持状態となる。その結果、慢性的な全身性炎症が引き起こされ、従来は成人期によく見られると考えられていた様々な非伝染性疾患の一因となっているが、現在では、もっと早い年齢で発症することが認識されている。小児では、高DALの影響は骨・筋肉代謝の変化による成長障害にとどまらず、肥満、インスリン抵抗性、糖尿病、高血圧、尿路結石症、慢性腎臓病(CKD)などの危険因子となる。従来、DALの原因は先天性代謝異常やCKD、腎尿細管性アシドーシスなどの腎病理に起因するとされてきたため、高DALが成長障害のある小児における慢性的な酸保持状態の原因である可能性は、小児科医や小児腎臓専門医に注意を喚起すべきである。DAL、全体的な食事の質、および小児の健康への連鎖的影響の相互作用は、包括的な栄養評価および介入が必要である。本解説では、小児における食事誘発性酸性貯留の臨床的関連性を検討し、特に適切なタンパク質摂取と並行して果物および野菜の摂取量を増やすなど、食事の改善による予防の可能性を強調する。
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