ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種を娘に受けさせるための親の文化的障壁と促進要因:系統的レビュー。
DOI:10.1016/j.jped.2024.07.012
アブストラクト
目的:ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種について、親が娘に影響を与える文化的価値観を理解することは、公衆衛生専門家にとって急務である。親の意思決定は、文化的規範や価値観によって形成されることが大半であった。このシステマティックレビューでは、文化的価値観が娘のHPVワクチン接種率に及ぼす影響について、親の視点を網羅した。
方法:本システマティックレビューはPROSPERO CRD42020211324に登録された。対象論文はCINAHL、PsycINFO、EMBASE、PubMed、Science Directから選択した。18歳未満の娘によるHPVワクチン接種の摂取に文化的価値観が及ぼす影響について親の視点を調査したオリジナルの質的研究で、英語で発表され、日付の制限がないものをレビューした。2名の著者が独立に抄録を選別し、フィル・テキスト・レビューを実施し、標準化された書式を用いて情報を抽出し、研究の質を評価した。必要であれば、意見の相違を解決するために第3著者が必要である。
結果:1552件の引用文献のうち、22件が対象となり、639人の親に関する情報が含まれていた。データから5つのテーマが浮かび上がった:セクシュアリティに関する懸念、生い立ちと道徳的価値観、守る義務、外部からの影響、ワクチンに関する懸念。
結論:このシステマティック・レビューは、若い女性におけるHPVワクチン接種の文化的促進要因と障壁を特定し理解するために有益であり、政策立案者がこの集団におけるHPVワクチン接種率を最適化するための戦略開発に役立つ。
会員登録すると記事全文を読むことができるほか、「NEJM Journal Watch」や「国内論文フルテキスト」といった会員限定コンテンツを閲覧できます。