早産新生児および乳児における治療用エノキサパリンの最適化。
DOI:10.1016/j.thromres.2024.109214
アブストラクト
目的:本研究の目的は、早産新生児と乳児が治療的抗Xa値を達成するために必要なエノキサパリンの投与量を明らかにすることである。
研究デザイン:妊娠37週以前に出生した出生後12週未満の早産児を対象に、抗Xa薬の目標値を0.5-1単位/mLとしてエノキサパリンの皮下投与を12時間毎(q12h)に行った。主要エンドポイントは治療的抗Xa値を達成するのに必要なエノキサパリン投与量であった。副次的エンドポイントは,初回エノキサパリン投与量,初回投与量で治療的抗Xa値を達成する頻度,指標となる血栓の進展,新たな血栓の形成,出血の疑いまたは確認などであった。
結果:56例が解析に組み入れられた。エノキサパリン投与開始時の妊娠週齢、月経後月齢、体重の中央値はそれぞれ34週2日、38週4日、2.5kgであった。治療的抗Xa薬投与に必要な用量の中央値は2mg/kg(IQR 1.7〜2.6mg/kg)SUBQ q12hであった。エノキサパリンの初回投与量の中央値は1.7mg/kg SUBQ q12hであり、処方上の推奨と一致していた。23例(41%)が初回投与で抗Xa療法を達成した。このうち3例(8%)で指標となる血栓の進行がみられ、5例(13%)で新たな血栓の形成がみられた。1例は肺出血のためエノキサパリンを中止し、プロタミン投与が必要となった。
結論:早産新生児が治療的抗Xa値を達成するためには、中央値で2mg/kgのエノキサパリンを12時間ごとに皮下投与する必要があるようである。
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