オーストラリアの4病院におけるRSVで入院した2歳未満の小児に関する研究[2021-2022]。
DOI:10.1111/jpc.16769
アブストラクト
目的:第一の目的は、オーストラリアの小児病院における2歳未満の小児の呼吸器合胞体ウイルス(RSV)による重症急性呼吸器感染症(SARI)入院について検討することであった。副次的な目的は、RSVの亜型分類、RSVの季節性の評価、および世界保健機関(WHO)のRSVサーベイランスプログラムへの貢献であった。
方法:オーストラリアの4つの主要な小児科病院のいずれかに入院し、呼吸器検体をポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法で分析したSARIが確認された小児(2歳未満)のカルテを前向きに検討した。RSV陽性例の詳細なデータセットが完成した。
結果:2021年1月1日~2022年12月31日の間に、2290例のRSV(検査室確定)入院例が確認された(SARI入院例全体の53.4%)。全RSV症例の約50%は生後0~6ヵ月であった。2021年はRSV-Aが優勢で夏季に感染のピークがみられたが、2022年はRSV-Bが優勢で従来の冬季に感染のピークがみられた。RSV陽性入院患者の総滞在時間(LOS)の中央値は46時間(IQR:22~82時間)であった。これらの小児の9%がICU入室を必要とし、LOS中央値は68時間(IQR:40~112時間)に延長した。呼吸器サポートの利用は2年間一貫していた。1.8%が人工呼吸を必要とし、4.6%が持続陽圧呼吸、23.3%が高流量酸素、50.8%が低流量酸素であった。
結論:小児のRSVは、オーストラリアの3次小児科センターで引き続き大きな疾病負担を引き起こしている。2024年に使用可能となるRSV予防療法の影響を記録するために、継続的な病院サーベイランスが必要である。
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