小児てんかんにおける安静時機能的MRI:ナラティブレビュー。
DOI:10.1007/s00381-025-06774-9
アブストラクト
ヒトの脳の機能と発達における結合性の役割は、過去20年間、熱心に研究されてきた。これらの知見は、特にてんかんの文脈で、臨床の場にも反映され始めている。てんかん患者の脳における結合性を決定することは困難であり、小児患者ではさらに困難である。小児てんかんでは、安静時機能的磁気共鳴画像法(rs-fMRI)が結合性を決定するための強力な方法として登場している。安静時fMRIは、タスクフリーで脳領域間の相関活動(機能的結合)を決定する非侵襲的な方法である。この方法は、鎮静下で行うことができ、患者の協力が最小限で済むため、小児集団において特に有用である。過去10年間、rs-fMRIは小児てんかんにおいてますます使用され、研究されてきた。本稿では、この最近の研究をレビューし、さまざまな小児てんかん症候群の診断と管理におけるrs-fMRIの現状について述べる。まず、rs-fMRIの実際について、さまざまな解析法を含めて概説する。次に、rs-fMRIによって明らかにされた小児てんかんにおける結合所見と、rs-fMRIが実際に使用されている現状について述べる。最後に、rs-fMRIによって明らかになった術後の結合性の変化について考察し、今後の研究についていくつかの提言を行う。
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