小児および若年成人における致死に近づく喘息:国際eデルファイ研究
DOI:10.1136/archdischild-2024-327888
アブストラクト
背景:ガイドラインとエビデンスによれば、喘息で死亡する小児・若年者(CYP)は、しばしば重篤な先行発作を経験している。最も重篤な喘息発作の形態について、合意された名称や症例定義は存在しない。我々は、体系的な文献・ガイドライン・マルチメディアレビューを用いてこの問題を解決し、国際的な電子デルファイ法(eDelphi)プロセスに情報を提供することを目的とした。
方法: スコーピング文献、国際ガイドライン、事例報告(マルチメディア報告)のレビューから、eDelphiの3ラウンド中第1ラウンド向けに項目と候補名称を抽出した。1~5段階のLikert尺度で評価し、4と5の合計スコアが70%以上で合意形成とみなした。自由記述により追加項目・名称の提案を可能とした。参加者は25カ国から小児・成人呼吸器科、救急医療、集中治療科で急性喘息治療に従事する専門医。最終ラウンドでは基本定義に2つの追加選択肢を提供。
結果:スコープレビューにより586研究から52研究を同定。27の国際ガイドラインから第1ラウンドに41項目と4候補名称が提供された。104名の参加者が全3ラウンドを完了し、第2ラウンドに追加で10項目と3名称を提案。第3ラウンドでは「致死性喘息(NFA)」が優先名称として選択された(66.7%)。第2ラウンドで合意に至った22項目は、定義が合意された基本文中に配置された(83/104、79.8%)。結論:本研究は小児・若年成人(CYP)におけるNFAの推奨名称と合意定義を提供する。この研究は、この脆弱な集団に対するより良い特徴付けとケアの提供を可能にする。
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