COVID-19パンデミック期の小児呼吸器感染症における呼吸器ウイルスの有病率:系統的レビューとメタ解析。
DOI:10.1186/s12890-025-03587-z
アブストラクト
背景と目的:SARS-CoV-2が小児の呼吸器ウイルスのスペクトラムにどのような影響を与えたかを理解するためには、COVID-19パンデミックにおける呼吸器ウイルスの伝播を評価する必要がある。本研究では、COVID-19パンデミック時の小児におけるSARS-CoV-2以外の呼吸器感染症のウイルス病因を検討することを目的とした。
方法:PubMed、Scopus、Web of Scienceを含む3つのデータベースを2020年から2023年まで系統的に検索し、異なる地域、患者ケアの種類、呼吸器疾患の種類における呼吸器ウイルスのプールされた有病率を評価した。
結果:合計68件の研究がこの系統的レビューおよびメタ解析の対象となった。ライノウイルス/エンテロウイルス(29.1%)および呼吸器合胞体ウイルス(11.3%)は、COVID-19パンデミック期間中に呼吸器感染症に罹患した小児に最も多くみられたウイルスの一つであった。5歳未満ではライノウイルス/エンテロウイルス(36.2%)が全呼吸器疾患の中で最も多かった。また、急性呼吸器感染症(26.1%)、上気道感染症(21.0%)、肺炎(97.3%)、重症急性呼吸器感染症(54.7%)ではライノウイルス/エンテロウイルスが最も多かった。入院患者で最も多く検出されたウイルスはライノウイルス/エンテロウイルス(47.4%)、呼吸器合胞体ウイルス(14.9%)であった。入院患者におけるインフルエンザA+Bウイルスとメタニューモウイルスの有病率も外来患者より有意に高かった。
結論:様々な呼吸器疾患においてライノウイルス/エンテロウイルスや呼吸器合胞体ウイルスの有病率が高いことは、サーベイランス、ワクチン接種、治療戦略の強化が必要であることを示している。入院患者におけるインフルエンザウイルスとメタニューモウイルスの重要性は、呼吸器感染症による入院を最小限に抑えるために、ワクチン開発などの予防対策において優先順位をつけることの重要性を示している。
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