アトピー性皮膚炎の新治療法の最新情報
DOI:10.1016/j.anai.2025.06.020
アブストラクト
本レビューは、小児および成人集団におけるアトピー性皮膚炎に対する新規および新興の外用療法・全身療法の有効性と安全性を評価し、特に最近の進歩と将来の方向性に焦点を当てる。 データは査読付き論文(PubMed)、学術会議抄録、ClinicalTrials.gov、業界プレスリリースから収集した。複数の新規薬剤が米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得し、患者の治療選択肢が拡大している。ロフルミラストクリームやタピナロフクリームなどの非ステロイド系外用治療薬は、それぞれ成人および6歳、2歳以上の小児に承認されている。 ルキソリチニブを含む外用ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤は、JAK1経路の阻害作用を有し、毒性の懸念が少ない。インターロイキン(IL)-4/IL-13経路を標的とする生物学的製剤の使用が拡大しており、デュピルマブは生後6か月以上の患者に、トラロキヌマブとレブリキズマブは12歳以上の患者に承認されている。 最も最近では、非ヒスタミン性掻痒を媒介するIL-31受容体を標的とするネモリズマブが12歳以上患者向けに承認された。バリシチニブは欧州と日本で承認されているが、米国ではウパダシチニブとアブロシチニブが12歳以上患者向け経口JAK阻害剤として唯一承認されている。 特に、局所的にマイクロバイオームを変化させる(細菌療法)ものや、OX40/OX40L経路を標的とする全身性薬剤、多特異性抗体など、有望な開発中の治療法が進行中である。これらの革新は、アトピー性皮膚炎の個別化治療への転換を示すものである。治療環境が進化する中、長期的な安全性と有効性を評価し、治療戦略を最適化する予測モデルを開発し、最終的に患者の転帰と生活の質を改善するためには、継続的な研究が不可欠である。
会員登録すると記事全文を読むことができるほか、「NEJM Journal Watch」や「国内論文フルテキスト」といった会員限定コンテンツを閲覧できます。
