COVID-19時代が0~5歳児の予防的一次医療に与える影響:探索的レビュー。
DOI:10.1186/s12875-025-02913-y
アブストラクト
背景:COVID-19パンデミック中の定期的な予防的一次医療の乳幼児健診(WCV)の制限は、乳幼児の成長、発達、および発達遅延の早期発見と管理を含む多様なアウトカムに影響を及ぼした可能性があります。パンデミックがこれらのアウトカムに与えた影響をさらに理解するため、2020年3月から2024年4月までに発表された研究を対象としたスコープレビューを実施しました。本スコープレビューの目的は、COVID-19時代におけるWCVの受診率と0~5歳児の発達アウトカムへの影響を明らかにすることです。結果: 23件の論文が inclusion criteria に適合しました。ほとんどの研究は米国で実施されました。COVID-19時代のWCV率は、パンデミック前の受診率と比べて低かったです。人種的少数派の子供や低所得世帯の子供において、WCVの欠席率が高く、アクセスが制限されたことが報告されました。発達成果を測定した研究では、パンデミック中に生まれた子供と、表現言語の遅延、個人・社会スキル低下、言語、運動、全体的な認知機能の達成遅延、外向的行動の増加、利他的な行動の減少との関連性が示されました。WCVの出席率が発達成果に与える影響を調査した研究はありませんでした。
結論:COVID-19パンデミック期間中、乳幼児は予防的一次医療受診率が低下し、パンデミック中に生まれた子どもは発達遅延の兆候を示す可能性が高まりました。本レビューは、予防的一次医療へのアクセス制限が子どもの健康結果(発達遅延の早期発見と転院を含む)に与える長期的な影響をさらに理解するため、追加の研究が必要であることを強調しています。
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