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多発性硬化症の小児・青年期患者に対する治療へのアクセス:疾患進行予防における世界的な考察
DOI:10.1016/S2352-4642(25)00133-6
アブストラクト
小児期発症多発性硬化症は、多発性硬化症患者の約1.5%を占め、より高い疾患負担、若年成人期における早期かつ進行性の運動機能・認知機能障害、ならびに高レベルの抑うつと疲労を伴う。観察研究および無作為化比較試験により、小児集団において多発性硬化症疾患修飾療法がMRI所見の活動性や疾患進行を含む長期転帰に顕著な効果を示すことが明らかとなっている。本レビューでは、小児期発症多発性硬化症の児童・青年における治療アクセス問題に焦点を当てた文献を包括的に検討する。地域による治療薬の入手可能性の差異を明らかにするとともに、医療アクセスや診断までの時間、規制当局の承認基準、保険適用状況、政府支援などの課題を検証する。最後に、これらの障壁に対処し、すべての小児・青年期多発性硬化症患者に対してより良く平等な治療アクセスを確保するために取るべき具体的な今後の方向性を概説する。
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