脳性麻痺以外の疾患を有する小児における粗大運動機能測定法の適用:系統的レビュー
DOI:10.1111/dmcn.16465
アブストラクト
目的:脳性麻痺(CP)以外の疾患を有する小児におけるGross Motor Function Measure(GMFM)の適用と測定特性を評価すること。方法:CP以外の疾患を有する小児を対象にGMFMを用いた研究を特定するため、5つの電子データベースを用いた系統的レビューを実施した。方法論的質と測定特性は、アウトカム測定評価の確立された基準を用いて評価した。
結果:様々な小児疾患を対象とした210件の研究を同定した。測定特性研究は8疾患(後天性脳損傷、脊髄性筋萎縮症、福山型先天性筋ジストロフィー、ダウン症候群、骨形成不全症、急性リンパ性白血病(ALL)、白質ジストロフィー、ポンペ病)を対象とした。サンプルサイズが小さく方法論的限界があったため、エビデンスの質は全般的に低~非常に低であった。信頼性はほとんどの疾患で十分な評価を示した。 内容妥当性はALLのみ検証され、十分な評価が得られた。反応性と構成概念妥当性は疾患によって結果が異なった。臨床応用分析では、方法論的報告の不備と適切な検証なしの広範な使用が明らかになった。解釈:脳性麻痺以外の疾患に対するGMFMの検証は、広範に使用されているにもかかわらず不十分である。内容妥当性の検証と方法論的厳密性の向上が極めて必要である。確固たる検証が確立されるまで、臨床医は結果を慎重に解釈すべきである。
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