幼少期に塩素消毒されたプールを利用した若年層の喘息リスク。
DOI:10.1590/1984-0462/2025/43/2024251
アブストラクト
目的:本研究の目的は、幼少期に水泳による揮発性塩素化副生成物への曝露と、その後の喘息の発症との関連性を評価することです。
データソース: 本システマティックレビューは、システマティックレビューとメタアナリシスのための推奨報告項目(PRISMA)ガイドラインに従って実施されました。レビュープロトコルは、国際システマティックレビュー事前登録システム(PROSPERO)にCRD42021291850の登録番号で登録されています。検索は、以下の電子データベースで実施されました:PubMed、Cochrane Library、Google Scholar、およびScienceDirect。検索語句は「早期小児期の子供」、「塩素処理プールでの水泳」、「曝露群と非曝露群」、「喘息リスク」とし、2003年から2020年に発表された研究を対象としました。本レビューには、早期小児期に塩素プールで泳いだ個人を対象としたコホート研究と横断研究が含まれました。研究の metodological quality はバイアスリスクの評価が行われました。データ合成:6,865件の論文をスクリーニングした結果、6件が inclusion criteria を満たし、4,058名の対象者と310件の喘息イベント(曝露群2,365件、対照群1,693件)が含まれました。すべての研究における喘息リスクのオッズ比として表された統合効果は1.09(95%CI 0.67-1.77;p=0.740)でした。結論:これは、塩素処理プールでの水泳と喘息発症リスクとの関連性を包括的に評価した最初の系統的レビューです。幼少期の塩素処理プールでの水泳と喘息発症リスクとの間に関連性は認められませんでした。
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