パリビズマブは小児の喘息発症の保護因子であるか?系統的レビューとメタアナリシス。
DOI:10.1002/ppul.71242
アブストラクト
導入: 早産児は慢性呼吸器疾患の発症リスクが高く、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)による重症感染症などにかかりやすい傾向があります。パリビズマブは高リスク児におけるRSV感染症の重症度を軽減しますが、早産児における喘息発症との関連性は不明です。
目的: 本システマティックレビューとメタアナリシスでは、先天性心疾患のない早産児において、パリビズマブによる予防投与が喘息の発症を予防するかどうかを評価するため、既存の文献をレビューしました。
結果: 対象基準を満たした14件の研究(1,364,238例)のうち、9,232例がパリビズマブを投与されました。喘息発症のリスクに有意な差は認められませんでした(オッズ比(OR)0.84、95%信頼区間[0.62-1.13]、p=0.1968)。研究間の異質性はI²=35.6%でした。アトピーの家族歴を有する小児を対象としたサブグループ解析では、喘息リスクの有意な減少は認められませんでした(オッズ比0.78、95%信頼区間:0.40-1.55、p=0.3390)。感度分析は結果の堅牢性を確認しました。IgEレベルは群間で類似していました(標準化平均差 [SMD] -0.03 [95% CI: -0.30; 0.23], p = 0.8088)。パリビズマブを投与された小児は、診断年齢が若かった(SMD -0.24 [95% CI: -0.38; -0.09], p=0.0014)おり、胎齢が低かった(MD -0.75 [95% CI: -1.61; 0.12], p=0.0915)。
結論: 先天性心疾患のない早産児において、パリビズマブ予防投与は喘息リスクを低下させません。その主な効果は重症RSV感染症の予防にあり、喘息の発症には直接的な影響はありません。
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