小児における呼吸器合胞体ウイルス感染に対する宿主免疫応答
DOI:10.1111/irv.70156
アブストラクト
呼吸器合胞体ウイルス(RSV)は、小児、特に乳児における重篤な呼吸器疾患の主要な原因の一つである。RSV感染によって誘導される免疫応答はかなり複雑なプロセスであり、疾患の重症度に大きく寄与しうる。RSVに関する数十年にわたる研究にもかかわらず、多くの免疫機構は未だ解明されていない。これらの免疫応答を完全に解明することは、新たな治療法および予防法の発見に貢献しうる。ワクチン開発やモノクローナル抗体研究において大きな進展があったにもかかわらず、効果的な治療選択肢は依然として限られている。本総説は、小児が呼吸器合胞体ウイルスに感染した際に免疫系がどのように反応するかに焦点を当てる。RSVの生物学的特性、ウイルスと細胞の相互作用、免疫回避、自然免疫(パターン認識受容体や炎症細胞を含む)、および獲得免疫(CD4+およびCD8+ T細胞、体液性免疫応答を含む)について述べる。RSV感染に対する複雑な免疫応答を理解することは、効果的な介入法やワクチン開発に不可欠である。本総説は、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)が免疫系に及ぼす影響の理解を深め、実用的な治療戦略の進展に貢献することを目的とする。
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