C5-OHをマーカーとして用いた疾患の新生児スクリーニング評価:文献の系統的レビューおよびオランダにおける17年間のC5-OHスクリーニングの評価
DOI:10.1002/jimd.70088
アブストラクト
2007年、オランダの新生児スクリーニング(NBS)プログラムは、3つの先天性代謝異常症(IEM)をスクリーニングするマーカーとしてC5-OHを追加する形で拡大された:3-メチルクロトニル-CoAカルボキシラーゼ欠損症(3-MCCD)、3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル-CoAリアーゼ欠損症(HMGCLD)、ホロカルボキシラーゼ合成酵素欠損症(HLCSD)。本研究では、2007年から2023年にかけてオランダNBSプログラムでスクリーニングされた新生児のデータを分析し、また世界的にNBSにおけるC5-OH濃度上昇によって検出される様々なIEMに関する文献をレビューすることで、NBSマーカーとしてのC5-OHの有効性を評価した。オランダにおいてC5-OH濃度上昇を根拠に紹介された126例の新生児のうち、46例が真陽性症例であった。オランダではこれまで見逃し症例は報告されておらず、陽性予測値は38.3%、陰性予測値は100%であった。注目すべきは、真陽性例と偽陽性例のC5-OH濃度間に顕著な重複が認められた点である。系統的レビューでは58編の論文を対象とし、文献で報告された異なるIEM患者のC5-OH濃度は、これらの疾患を区別するのに十分な識別能を有していないことが示された。C5-OHは3-MCCD、HCLSD、HMGCLD患者の検出に有用であるものの、罹患新生児と非罹患新生児間、および異なる疾患患者間でC5-OH濃度が重複するため、その有用性は限定的である。このことから、スクリーニング戦略の改善と、特異度を高めるための追加マーカーの使用の可能性が強調される。
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