中国における自閉症児への介入:現行研究の探索的レビュー
DOI:10.1016/j.jpsychires.2025.10.010
アブストラクト
はじめに:過去10年間、中国における小児自閉症介入は活発な発展段階にあるが、介入法に関する包括的なレビューはまだ不足している。
方法:PubMed、Embase、APA PsycINFO、CNKI、万方、VIP、SinoMedを系統的に検索し、2014年から2024年までの中国主要学術誌・学位論文および英語査読付き学術論文を対象とした。 2名の研究者が独立して論文をスクリーニング後、情報を抽出した。米国自閉症スペクトラム障害専門職育成センター(National Center for Professional Development of Autism Spectrum Disorder)のエビデンスに基づく実践報告書に基づき、対象研究で使用された介入を「エビデンスに基づく介入」「一定のエビデンス基盤を有する介入」「マニュアル未記載の介入」の3カテゴリーに分類した。
結果:本レビューは19種類の介入法を含む134論文を対象とし、その特徴と評価ツールを要約した。14のエビデンスに基づく介入法と2つの一定のエビデンス基盤を有する介入法を抽出した。また、マニュアル未記載ながら広く用いられているため要約した3つの介入法も存在する。
結論:本探索的レビューは、過去10年間の中国における自閉症介入研究の特徴と動向を概説した。実施方法、測定ツール、有効性を含む14種類の一般的な介入をまとめた。今後はより多くのエビデンスに基づく介入を実施し、特に女性および遠隔地の自閉症児への関与を強化すべきである。
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