中国における三次医療機関で先天性脊柱側弯症を有する小児を対象とした全身麻酔曝露と神経発達との関連性:前向き縦断的観察コホート研究のプロトコル
DOI:10.1136/bmjopen-2025-108845
アブストラクト
はじめに:これまでの研究では、麻酔薬への曝露が神経毒性作用を有し得ることを示唆しており、特に複数回かつ長期にわたる全身麻酔の場合にその傾向が強い。しかしながら、複数回の手術治療を必要とする可能性のある先天性脊柱側弯症の小児において、早期麻酔と神経学的発達との関連性を探求した研究は現時点で存在しない。 本稿では、就学前の手術における全身麻酔が先天性脊柱側弯症児の神経認知機能および行動に及ぼす長期的な影響を評価する、前向き縦断的観察コホート研究のデザインを提示する。
方法と分析:2020年7月から2025年12月までに三次医療機関の整形外科で先天性脊柱側弯症と診断された6~16歳の小児を対象とした動的コホートを登録し、150例の患者を含むことを目標とする。ベースライン特性、過去の麻酔歴および手術歴に関する詳細情報は、診療記録、保護者または後見人から収集する。 神経発達は、神経認知機能評価にWISC-IV短縮版(Wechsler Intelligence Scale for Children-Fourth Edition)、神経行動評価に保護者報告式アチェンバック児童行動チェックリスト(Achenbach Child Behaviour Checklist)および強みと困難質問票(Strengths and Difficulties Questionnaire)を用いて評価する。追跡調査では、参加者が可能な限り、前回の評価から少なくとも1年以上の間隔を空けて反復測定を実施する。 主要評価項目はWISC-IVによる全知能指数(FSIQ)である。線形混合効果モデルを構築し、曝露群を「曝露なし」「単回曝露」「複数回曝露」に分類する。曝露群は7歳以前の手術における全身麻酔の全エピソードに基づき分類され、固定効果として、また被験者固有のランダム効果として切片が設定される。
倫理と情報発信:本研究は北京協和医院倫理委員会(S-K1093)の承認を得ている。保護者から書面によるインフォームドコンセントを取得する。研究成果は査読付き論文および学会発表を通じて発信し、臨床現場における麻酔の神経毒性リスクを懸念する小児外科患者とその家族と共有する。
試験登録番号:NCT06315933
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