P04 見過ごされがちな危険:英国における小児用洗い流さないスキンケア製品中の食物アレルゲンの含有実態
DOI:10.1093/bjd/ljaf465.012
アブストラクト
背景:英国における小児の食物アレルギー有病率は増加傾向にある。特にアトピー性皮膚炎を有する小児において、食物タンパク質への経皮的曝露とその後の感作との関連性を示唆する証拠が増加している。小児集団で広く使用されるクリームやエモリエント剤を含むスキンケア製品は、食品由来成分を含む場合、意図せずアレルゲン曝露に寄与する可能性がある。
目的:本研究は、英国で販売されている小児用洗い流さないスキンケア製品における食品タンパク質アレルゲンの含有実態を調査する。
方法:Amazon、Boots、Lloyds Pharmacyの3大オンライン小売業者で販売されている小児用スキンケア製品130点を対象に横断的調査を実施。成分リストから食品アレルゲンの有無をスクリーニングし、英国法で定義される4大食品アレルゲンを含むアレルゲン成分を同定。アレルゲン成分をタイプ別(例:オイル、エキス)に分類し、記述統計分析を実施。
結果:評価対象130製品中、68製品(52.3%)が少なくとも1種の食品由来アレルゲンを含有。特定されたアレルゲン成分は計102種で、アーモンド油(Prunus Amygdalus Dulcis)とオート麦粉(Avena Sativa)が最も頻度が高かった。特定成分の大半(49%)は油性アレルゲンであった。 特筆すべきは、Amazon経由で販売された製品がLloyds Pharmacy販売品と比較してアレルゲン含有率が高かった点である。結論:英国の小児用スキンケア製品のかなりの割合に食物アレルゲンが含まれており、特にアトピー性皮膚炎など皮膚バリア機能が低下した小児において、経皮感作の潜在的リスクをもたらす。これらの知見は、幼少期のアレルゲン曝露を低減するため、スキンケア製品推奨時の成分審査強化の必要性を強調している。
会員登録すると記事全文を読むことができるほか、「NEJM Journal Watch」や「国内論文フルテキスト」といった会員限定コンテンツを閲覧できます。
